「認知症は治らない」という医学界の常識をくつがえした画期的な治療法があった。
30年以上にわたり認知症ひとすじで医療に取り組んできた河野和彦医師が生み出したコウノメソッドが、今、燎原の火のごとく広がりつつある。
本書は、全国各地で活躍するコウノメソッド実践医たちのルポルタージュである。
従来の標準治療では起こりえない「奇跡的」な改善が、コウノメソッドにとってはあたりまえの日常風景であることに驚かされる。
豊富な症候より一部紹介↓
●ピック病 79歳・男性
(治療前)アリセプト10㎎を処方され、興奮して机を叩く、他人にちょっかいを出していた
(治療後)アリセプト10㎎を中止しウィンタミンを処方すると、すぐに改善。いまでは柔和で親しみやすい紳士に
●レビー小体型認知症 90歳・女性
(治療前)完全に寝たきり。ミイラのようでガリガリ状態
(治療後)食欲が戻って、1年後には体重が4㎏増。笑顔がもどり体も動くようになった
●LPC(レビー・ピック複合型認知症)85歳・女性
(治療前)リスパダールなどの影響でパーキンソン病様症状が出ていた。精神的な起伏も激しかった
(治療後)表情はおろか、顔が変わったかと思えるほどニコニコと穏やかになり、現在が歩いて元気に通院
●LPC 84歳・女性
(治療前)ピック症状がひどく、いつも怒っていて、暴言、暴力、弄便、徘徊、妄想などがひどかった
(治療後)ピック症状がおさまり、非常に良い様態で在宅療養中